アイマスクの効果は?遮光・温めるタイプの選び方と注意点
アイマスクは、寝室に入る光が気になるときに使える睡眠用品です。光を遮ることで、寝室を暗くする工夫の一つになります。ただし、アイマスクを着ければ寝つきが良くなる、朝まで眠れる、睡眠の深さが変わると一律にはいえません。
温めるタイプも、目の疲れや睡眠の問題を治す道具ではありません。製品の種類によって目的や使い方が異なるため、期待できる範囲と注意点を確認して選びましょう。
アイマスクでできること
光が気になる人は遮光の補助に
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」は、寝室をできるだけ暗くすることを睡眠環境づくりの一つとして挙げています。街灯や朝日など、寝室に入る光が気になる場合は、カーテンなど部屋側の対策とあわせ、アイマスクで光を減らせるか試す方法があります。
アイマスクは光を遮るための道具で、睡眠障害の治療ではありません。研究には、病院の集中治療室など特定の環境でアイマスクや耳栓を使ったものがありますが、その結果を自宅で使うすべての人に当てはめることはできません。装着感が気になる、光があまり気にならないなどの場合は、無理に使う必要はありません。
選ぶときは、光の漏れにくさだけでなく、鼻や目の周りに圧迫感がないか、寝返りでずれないかを確認します。ベルトを締めつけすぎず、目を押さえつけない形を選びましょう。洗える製品は表示に従って手入れします。
温めるタイプは心地よさを目安に
温熱アイマスクを使うと、目の周りが温まり、心地よく感じる人もいます。日本眼科学会の「マイボーム腺機能不全診療ガイドライン」では、診断されたマイボーム腺機能不全に対する温罨法が治療の選択肢として扱われています。一方、一般的な目の疲れには、眼鏡の度数やドライアイなど複数の原因があり、温めるだけで原因を解決できるとは限りません。
日本自律神経学会誌に掲載された健常ボランティア20名の研究では、約40℃の蒸気アイマスクを10分間使った後、自覚的な眼疲労感が低下したと報告されています。小規模な前後比較で、症状が続く人への治療効果やすべての市販品の効果を示すものではありません。気持ちよさが得られる範囲で、製品の説明どおりに使いましょう。
温度や使用時間は製品によって異なります。加熱式・充電式・使い捨て式など、説明書の注意を確認し、熱い、痛い、かゆい、皮膚に異常があると感じたらすぐに外してください。目を圧迫する使い方や、製品の説明にない加熱・長時間使用は避けます。
冷却タイプは製品の使い方を確認
冷却タイプは、目の周りを冷やしたいときに使う用品です。目の充血や痛みなどの原因を調べたり、治療したりするものではありません。冷やす方法や使用時間は製品ごとに違うため、表示に従い、皮膚に異常や不快感があれば使用を中止してください。
自分に合うものを選ぶ
- 寝室の光が気になる:遮光性と装着感を試す
- 温める感触が好き:温度・時間などの製品表示を確認する
- 冷やしたい:肌に直接当てる時間や手入れ方法を確認する
睡眠環境の光対策なら、まずカーテンや照明など部屋側で調整する方法もあります。アイマスクは、その補助として不快でない場合に使う選択肢です。使っても睡眠が変わらないときは、着用を続ける必要はありません。
目の症状が続くときは眼科へ
日本眼科学会は、眼精疲労を、目の痛み・かすみ・まぶしさ・充血などの症状が、目を使う作業の後に起こり、休息や睡眠だけでは十分に回復しない状態として説明しています。原因は合わない眼鏡、ドライアイ、目の病気などさまざまです。疲れや痛み、かすみなどが続く場合は、アイマスクだけで対処せず、眼科の解説を参考に眼科へ相談してください。
アイマスクは、光を減らしたり、温冷の感触を試したりするための補助用品です。自分にとって楽かどうかを基準にし、睡眠や目の症状への効果を保証するものとしては扱わないようにしましょう。
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