耳栓の種類と選び方|遮音表示・装着感を確認する
耳栓には、フォーム(発泡素材)を耳の中に入れるタイプ、あらかじめ成形されたシリコンなどのタイプ、耳の形に合わせて作るものなどがあります。どれが「最強」かは素材名だけでは決められません。使う目的、製品の表示、耳へのフィットを確かめて選びましょう。
耳栓の主な種類
フォームタイプ
柔らかいフォームを丸めて耳に入れ、広がって耳道に合うようにするタイプです。製品ごとに使い捨て・再利用の案内が異なるため、説明書に従ってください。手指が汚れている場所での使用や、正しい装着が難しい場合は、別のタイプを検討できます。
成形済みタイプ
シリコンや樹脂などであらかじめ形が作られたタイプです。大きさや形、装着感は製品ごとに異なります。耳の形に合わず痛みが出る場合は無理に押し込まないでください。洗浄や再使用の可否は製品の説明に従います。
耳の形に合わせたタイプ
耳の形を採って作るカスタムタイプなどがあります。既製品と同じ遮音性や装着感になるとは限りません。聴覚保護の目的で必要な場合は、聴覚の専門家や職場の安全担当者に適切なタイプを相談してください。
電子式イヤホン・ノイズキャンセリング製品
電子式イヤホンやノイズキャンセリング機能付き製品は、一般的な耳栓や職場用の聴覚保護具と同じものではありません。騒音を抑える機能や、周囲の音を取り込む機能は製品ごとに異なります。大きな騒音から聴力を守る目的では、保護具としての表示やメーカーの説明を確認し、イヤホンの機能だけに頼らないでください。
表示とフィットを確認する
聴覚保護用の耳栓には、騒音低減の表示(NRRなど)がある製品があります。表示値は、正しく装着した場合の目安です。実際の低減量は耳の形や装着状態などで異なり、表示だけで個人の保護量を保証できません。NIOSHは、職場で必要な保護量を確認する場合、個人ごとのフィットテストを推奨しています。
耳栓は痛みがないこと、安定して装着できることが大切です。痛いものを無理に押し込んだり、指定されていない方法で切ったりしないでください。快適に装着できない場合は別の形を試すか、聴覚の専門家へ相談しましょう。
睡眠や仕事で使うとき
睡眠時に音が気になる場合、耳栓を試すかどうかは本人の装着感や周囲の安全に合わせて決めます。耳栓をしても音がすべて消えるわけではありません。目覚まし、緊急連絡、同居人や子どもの呼びかけなどを聞き逃す可能性が気になる場合は、別の通知方法も含めて安全を確保してください。耳栓が睡眠の質を必ず高めるとは限りません。
職場など大きな音がある環境では、音源から離れる、騒音を下げる、適切な聴覚保護具を使うことが基本です。必要な会話や警報を聞き取れるかも含め、職場の安全手順に従ってください。耳栓で十分な保護が得られるか自己判断しにくい場合は、職場の安全衛生担当者や聴覚の専門家へ相談します。
参考情報(2026-09-25確認)
- 米国国立聴覚・コミュニケーション障害研究所(NIDCD)「Hearing Protectors」 ——耳栓の種類、NRR表示、適切なフィット、痛みがある場合に無理をしないことを確認しました。
- 米国CDC/NIOSH「Provide Hearing Protection」 ——製品表示と実際の保護量の違い、適切な選択・装着について確認しました。
- 米国CDC/NIOSH「Individual Fit-testing Recommendation for Hearing Protection Devices」 ——職場の聴覚保護具に対する個人別フィットテストの推奨を確認しました。