通勤時間を「あいだ」にする方法|電車の中を切り替えの時間に使う

#通勤時間#マインドフルネス#電車通勤#生活習慣

朝7時42分発の電車に乗り込むと、私はまずスマホの通知を開いていた。 昨日の未読、今朝のニュース、既読無視しているLINEのあれこれ。 気づけば駅に着いていて、「今日の朝礼の資料、見直すんだった」と急に焦る。

このパターンを10年近く続けていた。

通勤時間を「あいだ」として使うようになったのは、この焦りをやめたかったからだ。

「あいだ」とは何か

家と会社は、ちゃんと別の世界だ。家ではリラックスして、会社では働く。 問題は、その間の通勤がどちらのモードにも属していないことにある。

朝の通勤は「起きる」と「働く」の間、帰りの通勤は「働く」と「休む」の間。 この接続部分をぼんやり過ごすと、家のモードのまま会社に着くか、仕事のモードのまま家に帰ってしまう。

切り替えの役割を果たすのが、あいだの時間だ。 場所が変わることで脳の文脈が切り替わりやすくなるという研究がありますが、理屈は抜きでも実感として分かる。

朝の通勤:出社の1駅前で「モード切替」する

朝にやることは一つだけ。到着駅の1つ前で、スマホをしまう

私の場合、仕事用のアプリもSNSも全部やめて、最後の1駅は車窓と「今日の予定表」だけを見る。 頭の中で、午前中のタスクを順番に並べる。書く必要はない。順番を考えるだけで十分だ。

ここが肝心なところで、逆に始業直前までスマホを触っていると、家の緩いリズムが残ったまま仕事に入る。 出社して最初の30分、なんとなく手が動かないのはこれが原因だと今は思っている。

帰りの通勤:今日の仕事を「電車で終わらせる」

帰りは、家に仕事を持ち込まないための時間だ。

私は家に着くまでに、次の3つを必ず済ませてしまう。

  1. 今日の仕事を振り返る(2分):ああすればよかった、という後悔は、ここで全部出す。
  2. 明日のことを1個だけ決める:「明日の9時にメールを送る」レベルでいい。
  3. 電車を降りたら考えない、と決める

この「決める」が意外と効く。 家で仕事のことを考えてしまう人は、考え始めると止まらない。だから、考えを終わらせる時間をあらかじめ用意しておく。終電のアナウンスが、私にとっては「仕事終わり」の合図だ。

スマホの代わりに置くもの

「じゃあ電車の中で何をすればいいんだ」という話になるが、選択肢は多くない方がいい。

  • 紙の本を1冊。1冊だけ。
  • 呼吸に意識を向ける。特に帰りの電車。
  • 何もしない。ぼんやり窓の外を見る。

気をつけているのは、YouTubeもゲームも、惰性で開かないこと。 あいだの時間をスマホで埋めると、結局何も切り替わらない。

私が「やめてよかった」と思ったのが、通勤中のニュースアプリと、寝る前のSNSチェックだ。朝から他人の不幸と広告を40分見るよりも、到着の1駅前で予定を頭に並べたほうが、明らかに仕事の入りがスムーズになった。

通勤を変えると、何が変わるか

正直、時間が増えるわけではない。片道45分は45分のまま。

変わったのは、家と会社の境目がはっきりしたことだ。 帰宅してソファに座ったとき、仕事のことを考えずに済む。以前は「今日のあの件、メール送り忘れたかな」が晩ごはん中まで残っていた。

電車通勤を「我慢の時間」から「切り替えの時間」に変えるのに、特別な道具は要らない。 明日の帰り、到着駅の1つ前でスマホをしまってみてほしい。それだけで、家に着いたときの頭の軽さが違う。